第4回「続・真夜中の潮干狩り」 その1

投稿日: 2008年03月08日(土)22:17

2008年3月7日(金)~2008年3月8日(土)

前回とまったく同じ場所にサルシア号をとめた

前回とまったく同じ場所にサルシア号をとめた

2008年3月7日(金)午後10時30分。
サルシカ号は再びあの戦いの場にいた。

三重県津市御殿場海岸。
2週間前の大潮で、サルシカ隊6名が真夜中の戦いを繰り広げた場所である。

前回の収穫は、アサリをバケツで2杯程度。
人数で換算すると大漁とはいえなかったが、アサリはかなりの大粒で味も濃厚。

結果としては大成功となったのである。

ただ1つ、アサリと間違えてドンビをとりまくってしまったというカメラマン準の失敗はあったが、ネタとしては最高に面白かったのである。

バカエミとM子に妥協という言葉はない

バカエミとM子に妥協という言葉はない

で、懲りずに2回目の真夜中の潮干狩りである。

前回の成功の報告を読んで、新たな隊員の参加表明があったのだが、年度末の忙しい時期のせいであろうか、仕事や用事のために離脱者が相次ぎ、フタをあけてみると、なんとバカエミとM子、そして隊長の3名での出撃であった。

バカエミのところの3兄弟、および隊長のところの娘は、当然実家のお母ちゃんに預けられた。

「また潮干狩りいくの? 夜にぃ? アホちゃうの!」

隊長とバカエミの母ちゃんはあきれ果て、わずかに怒りつついったが、ごもっともでる。

ホームセンターで2980円でした

ホームセンターで2980円でした

バカエミはなんと今回のために、より明るいヘッドランプを購入していた。
バカである。

しかしM子と隊長も、ヘッドランプを新調していた。
大バカである。

しかも相談をしたわけでもないのに、みんなお揃い。
本当にバカバカ大バカだ!

そのうえ、バカエミとM子は、前回の反省を踏まえて、さまざまな装備の工夫をしていた。
えらいんだか、バカなんだか。

手袋は厚手で袖まであるヤツです

手袋は厚手で袖まであるヤツです

 寒くて鼻が垂れるのでタオルを首に巻くM子

寒くて鼻が垂れるのでタオルを首に巻くM子

バカエミの発明品「鼻水フキフーキ」

バカエミの発明品「鼻水フキフーキ」

M子と同じくバカエミも前回鼻水に苦しまされたらしい。
で、彼女は写真のように腕の途中にタオルを固定し、いつでもどこでも鼻水を拭うことができる「鼻水フキフーキ」を発明して持参したのだ。
前回から2週間、仕事の合間やら家事の合間に、彼女は鼻水のことばかりを考え、そしてこんなものを作っていたのだ。
バカもここまでくれば立派である。

(実際この鼻水フキフーキはすごい効力を発揮した。バカエミはM子から賞賛されていた。よかったよかった)

今回も勿論だれもいない

今回も勿論だれもいない

午後10時45分。
さあ出撃だ!

本日の干潮は午前0時ちょうど。
翌午前1時までの勝負だ。

雲がほとんどなく、星空が「これでもか!」と広がっている。
しかし月がなく、前回よりかなり暗い。

そして何より風が冷たい。
むちゃくちゃ寒い。

前回はかなりラッキーで暖かかったのだ。

「風が冷たーい」「水が冷たーい」

「風が冷たーい」「水が冷たーい」

「よーし、掘るぞぉ、採るぞぉ」

3人は一斉にしゃがみ込み、熊手や手で砂をホジホジ。

3人ともウェーダーを着ているので、ヒザをついても平気。
何だったら砂の上にヨッコラショと腰を下ろしちゃってもいいいのだが、ちとお尻が冷たすぎる。

M子はひとりで黙々と掘り続ける。
しかしバカエミは独り言がうるさい。

「おお~、そんなとこにおったかアサリちゃん、ずいぶん太って旨そうやなぁ、ああ、それにしても寒い、手ぇ冷たいなぁ、鼻水が垂れるなぁ、でも鼻水フキフーキで平気平気!」

M子は、すっかりバカエミが誰かと携帯で話していると思っていたが、フト目をやって独り言だと気づき、愕然としたという。

独り言がうるさいバカエミ

独り言がうるさいバカエミ

ひとり黙々と掘るM子

ひとり黙々と掘るM子

ゾンビではないドンビ(シオフキです)

ゾンビではないドンビ(シオフキです)

今回、ドンビの量がトンデモナイのである。

前回はアサリ1に対しドンビ10という感じだったが、今回はアサリ1に、ドンビ100って感じだ。

掘っていると、目の前はドンビだらけになってしまう。

くそ~、これがアサリなら最高なのになぁ!

そして、今回恐ろしいことが発生してしまうのである。

(後半につづく)

■関連動画はこちら・・・バカエミの発明品「鼻水フキフーキ」